1954年 純銀シルバー925 スタイリッシュなボックス 見事な精度の全面エンジンターン彫金 ギヨシェ アンティーク小物入れ 内部は金色 ピルボックス 宝石入れ スターリングシルバー

スタイリッシュな純銀のボックス。開閉のためのフタの掛かり（指先をかける部分）のエレガントな造形といい、六面の面積比といい、えも言われぬ美しさです。

外装の全面にほどこされた装飾は、エンジンターン彫金。精緻なウェーブが六面のすべてにあり、天面にはダイナミックなストライプ（縞模様）の彫金も加わっています。

素材はスターリングシルバー（925シルバー）で、1954年、英国バーミンガムのジョン・ローズ社の作です。


このボックスの美しさを伝える、適切な言葉は出てきそうにありません。どうぞ写真を堪能くださいませ。

技法とホールマークについてはお伝えできそうです。純銀への装飾は、熟練の彫金師による「エンジンターン彫金」です。

エンジンターン彫金の加工方法は「厳選品 熟練彫金師によるエンジンターン彫金 ダイヤモンドカットのコンパクト」や「純銀シルバー925 正方形 精確無比のコンパクト」の商品説明文にくわしく述べております。写真４・５にも、この超絶技巧の説明を書き入れています。ご参照ください。

「価値あるエンジンターン彫金をほどこした銀色のコンパクト EPNSシルバー」では、スマートな美しさをご覧いただけます。この商品ページにも技法の説明があります。

彫金師の仕事は、ぱっと見には、点々の連続や、縫い目の連続のように見えるのですが、目を凝らすと、極細のウェーブであると分かります。写真10をご覧ください。右下では点々の連続かと見え、中頃では平縫いの連続のように見えています。（左に行くほどウェーブであることが判明します。）

こうした見え方の差は、鋭い彫りが光を乱反射するからです。わずかな光の加減で多彩な表情が生まれ、陽光のもとでは、乱反射はまばゆい輝きとなり、全体が白い光に包まれます（写真３）。

スターリングシルバーに刻されたホールマークの詳細は、写真16をご覧ください。

蝶番の作りも見所のひとつです。閉めれば全体に溶け込む「コンシールド・ヒンジ」になっています（写真18）。開けた時の様子は写真３でご覧いただけます。スマートな印象です。

蝶番に見られる精確無比の技術力は、フタの密着度も生んでいます。フタはすぅっと開き、ぴたっと閉まります。（閉めるとき、最後にフタを軽く押すと、吸いつくように閉まります。）留め具などはありませんが、フタは素晴らしく機能します。

収納部分に、ある程度の厚みがありますので（16ミリ高）、大切なアクセサリー（リング・ピアス・タイピン・ブレス等）も入ります。コインやメダル入れにも好さそうです。

贅を尽くしたお品でございます。どうぞお楽しみくださいませ。


【 サイズ 】
外寸… 7.8 cm × 6.0 cm 　高さ… 1.8 cm
内寸… 7.5 cm × 5.4 cm 　深さ… 1.6 cm
重さ… 122 g