逸品コレクション > ギヨシェ
ギヨシェ(ギロシェ/Guilloche)の魅力
エンジンターンを駆使したみごとな彫金
その上に掛かった エナメル(ガラス釉薬)
どちらも熟練の職人による 超絶技巧です
永続する美が ヨーロッパで尊重される 理由です

ギヨシェは「美術品」の域にあります
米国 Finberg(フィンベルク) 1920年代~1930年代

ギヨシェコンパクトの頂点を極めたブランドのひとつ Finberg(フィンベルク)
製造期間は 1920年代~1930年代と短く「幻のブランド」です

美術的なギヨシェの手鏡
下地金属(純銀=スターリングシルバー)に 手彫金 も加えています
英国ロンドン Richard Comyns(リチャードコミンズ)社 1928年

モノクロの美しい手鏡 全面ギヨシェという贅沢な仕様
英国バーミンガム 1936年

【これより技法のご説明です】
まず下地金属に「エンジンターン彫金」をほどこします
これがギヨシェ(狭義のギヨシェ)です
技法の詳細は「逸品コレクション エンジンターン彫金」をご覧ください
ブランド:米国 ELGIN(エルジン) 1940年代

下地金属に直線や花の彫りをします
(ブランドの刻印なし) 1940年代

細かな彫りの上に 透明なガラス釉薬をかけ 焼成します
バスタイユ(basse taille)の工程です
ブランド:英国バーミンガム 1936年

「ガラス釉薬をかける→焼成」工程をくりかえす途中で
金色(24金)の花カゴを入れたりします
これもギヨシェならではの技法です
ブランド:米国 EVANS(エバンス) 1930年代

ここにも金のツバメが
ブランド:米国 R.R.Co. 1940年代

「ガラス釉薬をかける→焼成」工程の途中に バラをハンドペイント
ギヨシェの中に封じ込められた ハンドペイントは 永く美しさを保ちます
ブランド:ELGIN(エルジン) 1930年代~1940年代
【以上が技法です】

中央のギヨシェが 目を引くアクセントです
英国 KIGU (キグ) 1970年代

浮かび上がる唐草模様
EVANS(エバンス)1930年代

側面の作りも ギヨシェの品格に合わせた 贅沢な細工
米国 La Mode(ラモード) 1930年代

不変の美を保つ「美術品」
Finberg(フィンベルク) 1920年代~1930年代